葬儀のQ&A

1.葬儀全般

1.葬儀の流れ

1. ご臨終

病院にてご逝去

・ご逝去の後、病院にてご遺体のご処置をいたします。
・ご処置が終わる時間を見計らって葬儀社がお迎えに上がりますので、何時頃お迎えに来たらよいかを確認しておきます。
・お医者様が作成する「死亡診断書」の氏名、生年月日に誤りが無いかの確認をしてください。
 ※死亡診断書に誤りがある場合は病院での訂正が必要となりますので遠方の場合には特に注意が必要です。

ご自宅にてご逝去

・主治医が死亡確認を行い「死亡診断書」を作成いたします。
・主治医が居ない場合(突然死など)は、警察への連絡となり検死が行われ状況によって解剖を行い「死体検案書」が作成されます。


2. 葬儀社の手配

・病院の場合は、ご処置があるので「お迎え時間」と「お迎え場所(病室、霊安室等)」を看護師にご確認ください。
・葬儀を依頼する葬儀社へ連絡し、お名前、ご連絡先電話番号、故人名、お迎え時間、お迎え(ご訪問)先をお伝えください。
・当社へご依頼の方は24時間受付・フリーダイヤル0120-059411『十一番』へご連絡ください。

3. お迎え・ご訪問

・ご指定の時間に、寝台自動車にてお迎えにあがり、ご自宅または葬儀会館までご搬送しご安置します。
 ※事情によりご自宅へ安置できない場合や、搬送先が決まらない場合は、ご相談の上当社にてお預かりいたします。
 ※ご自宅へご搬送する場合は、安置場所へお布団を敷いてお迎えの準備をします。

・ご自宅でご逝去の場合は、準備をしてご自宅にご訪問いたします。

・安置後、ご遺体保全のため保冷処置をさせていただきます。

4. 枕飾り

・宗旨・宗派に応じ枕飾りを施します。(幕、経机、焼香具・リン等のご用意)
・準備が整い次第、お近い方より末期の水(死水)を取り、ご供養をしていただきます。
・宗派によっては一膳飯・枕団子を作ってお供えします。
・神棚がある場合は神封じを行います。(半紙などで隠す)
・仏壇の扉は菩提寺の指示に従ってください。

5. お打ち合せ

・落ち着いたところで、今後のご葬儀のお打ち合わせを致します。
・死亡診断書を基に「死亡届」を作成し、葬儀の詳細を下記のポイントで打ち合せ致します。

(ポイント)

  • 仏式の場合、お寺様の有無。 ※お寺様が無い場合や遠方の場合などはお寺様の紹介も賜ります。
  • 規模(おおよその人数:ご親族、近所・組内、友人、会社関係)及び手伝の依頼
  • 施行場所(ご自宅、集会所、葬儀会館、お寺様など)※最近は駐車場、料理・配膳の問題で葬儀会館を利用する方が多いのが特徴です。
  • 日時(お寺様の都合や遠方の方を考慮して決定。また、友引による火葬場の休場も考慮して決定)
  • どのような葬儀にしたいか(一般葬、家族葬、密葬、火葬のみなど)
  • ご予算
  • 遺影写真用の写真用意(出来るだけご本人が大きく写っている写真。デジカメのデータでもお預かり致します。)
  • 遠方の方の宿泊場所手配

6. 役所手続き

・お打ち合わせの段階で作成した「死亡届」を役所へ提出し火葬場の予約をします。
・予約が完了した時点で全ての葬儀日程が確定となります。
※手続きには、印鑑(三文判)と火葬費(実費)が必要となります。お預かりした上で当社にて代行手続きを行います。

7. ご納棺

・ご遺体をお棺に納めます。
・仏式の場合は本仕立ての白装束で旅支度をいたします。(行わない宗派もございます)
 この旅支度はご遺族様が中心となり執り行っていただきます。
・故人の愛用していた品や衣服等の副葬品も収めます。(燃えないものや破裂するものは入れられません)
※ご葬儀までに日数がある場合は、ご遺体保全のため先にご納棺する場合もございます。

8. 式場へのご移動

・葬儀式場まで寝台車にてご搬送いたします。
・通夜開式1時間半前までに到着できるようご出発いたします。
※ご安置している場所で式を行う場合は不要です。

9. 通夜式・通夜振舞い

・開式前に御導師様へのご挨拶を行います。
・ご遺族様、ご親族様は開式10分前には着座し開式を待ちます。
・一般的な仏式の流れは、開式 ⇒ 読経開始 ⇒ 親族焼香 ⇒ 一般焼香 ⇒ 閉式となります。
・通夜式後、故人を偲んで、会食しながらご会葬者の方々と過ごします。
・一般のご会葬者が帰られた後は平服に着替えて、ゆっくりと通夜を過ごします。
※近年は、体の負担を考慮して一度ご帰宅される方が増えております。

10.葬儀式・告別式

葬儀式・告別式

・基本的に「通夜開式」と同じ流れです。
・近年は葬儀式の後に続けて初七日法要(繰上げ初七日)を行うことも多く、その場合はご親族のみ再度焼香を行います。
・葬儀式が終了したら最後のお別れの儀となります。お棺を開け、お花やお供物を入れ、故人との最後のお別れをいたします。
・火葬場に行くとお顔が見れないため、この場が最後のお別れとなります。

ご出棺

・ご出棺前に、白木位牌は喪主様が持ち、遺影写真・花束はお近い方が持たれて一般会葬者へ挨拶を行います。
 ※一般会葬者がいない場合や少ない場合は挨拶を行わない場合もあります。
・霊柩車には喪主様が同乗し、他の方はご指定のお車(マイクロバス等)へご乗車します。
・準備が整った時点で霊柩車より出発いたします。火葬場へ行かれない方はここでのお見送りとなります。

11.火葬・収骨

・火葬場では職員の指示に従い喪主様より焼香を行います。
・火葬が終了するまで(1時間~1時間半程度)、控え室にて待機します。
・火葬後、収骨を行います。通常二人一組で同じお骨を取り(箸渡し)骨器に収めます。
・お骨と一緒に納めたい物(眼鏡・指輪等)がある場合はここで一緒に入れてもらいます。
※関東では7寸の骨器を使用し全てのお骨を収めますが、関西では小さめの骨器(5寸、3寸)で一部のお骨のみ収骨します。
 お墓によっては小さめの骨器(5寸、3寸)しか入らない場合がありますので注意が必要です。
※火葬後にそのままお墓へ埋骨する場合もあります。

12.初七日法要

・火葬後、式場へ戻り初七日法要を行います。
※葬儀式の後に組込み初七日を行った場合は不要となります。
※本来は7日ごと計7回(49日)法要を行うのですが、近年では親族が集まっている葬儀時に初七日法要を行う事が通例となっています。

13.忌中払い

・全て終了した時点で、お食事(会席料理)を用意し労をねぎらいます。
・開始時に喪主様が簡単な挨拶(お礼)を行います。続いて献杯を行い食事を開始します。
※献杯を行う場合は事前にご発声いただく方に依頼しておきます。
※精進落し、お斎(とき)ともいい、本来は四十九日の間精進して、忌明けに親族を集め肉・魚や野菜を使った通常の料理を食べ始める事からきた慣わしですが、最近は葬儀当日の御導師様や世話役の労をねぎらう意味の席となっています。

14.帰宅後

・帰宅後は、ご遺骨・白木位牌・遺影写真を中陰段へ安置し四十九日まで供養いたします。
※当社では中陰段を四十九日まで無料でお貸しし、定期的に香炉の清掃をいたします。
 また、その際にご法事やお位牌(本位牌)、ご仏壇、お墓等のご相談も承っておりますので何かと分からない葬儀後も安心です。

● 四十九日法要

・本来は四十九日目に行うものですが、親族や遠方の方を考慮して四十九日前の土日に行われる事が多いです。
・お寺様や霊園等に親族が集い、お花や供物をお供えし盛大に追善供養を行い成仏を願います。
 ※新しく作った御位牌も持参しお寺様にて魂入れを行います。(宗派によって異なります)
 ※供物等はお寺様によって用意する物が異なるので事前に確認して用意します。
・親族が集まるため、この日に納骨することが多いです。
・終了後、お食事の席を用意し労をねぎらい、帰りに返礼品をお渡しします。

2.葬儀費用について

葬儀費用は、「分かりにくい」、「不透明」などといったことがよく言われます。しかし、それは葬儀社の説明不足や混乱している中で良く理解できなかったことにより誤解が生じているケースが大半だと思われます。
当社ではそのような事が無いようお打ち合わせの段階で概算費用をご説明しご理解いただいております。

以下に、当社での仏式における一般的な葬儀費用項目を挙げましたのでご参考としてください。
ここで重要なのは「料理・飲物費、返礼品費」(変動的費用項目)と「お寺様への費用」です。特に「料理・飲物費、返礼品費」については十分な打合せを行い無駄の無い見積りを行いますが、見積り時点では正確な数量が把握できないという事をご理解いただければ誤解は生じないと思われます。


3.葬儀費用の補助について

【国民健康保険加入者の葬祭費支給について】

国民健康保険に加入している方が亡くなられた場合、国民健康保険法に基づき各自治体(役所)より葬祭費が支給されます。支給額は各自治体により異なり、全体的に見ると3万円~10万の範囲で支給されています。その中でも5万円を支給する自治体が多いようです。
(申請方法)
・葬祭を行った後に役所の窓口にて申請手続きを行います。
・申請時には、国民健康保険証、印鑑、振込み先、葬儀領収証(または会葬礼状等)などを持参して申請を行います。
※支給期限(通常は葬祭をを行った翌日から2年間)もありますので、葬儀後一段落したら早めに手続きに行く事をお勧めします。
※詳細は各自治体(役所)へお尋ねください。

【社会保険加入者の埋葬料支給について】

社会保険に加入している場合は健康保険法に基づき埋葬料が支給されます。
埋葬料は被保険者により生計を維持していた者が埋葬を行なう場合、埋葬料として被保険者の標準報酬月額に相当する金額が支給されます。
また、埋葬料の支給を受けるべき者が居ないときは、埋葬を行なう者に対しその埋葬に要する費用が支給されます。
(申請方法)
・一般的には勤務先が窓口となって申請を行う場合が多いです。会社が行わない場合は所轄の社会保険事務局で手続きを行ってください。

【生活保護受給者の葬祭扶助について】

生活保護を受給されている方が亡くなられた場合は、まず第一に各自治体の福祉事務所、または担当民生委員へ連絡を行います。生活保護法では第18条に[葬祭扶助]という条項で
 1.検案
 2.死体の運搬
 3.火葬又は埋葬
 4.納骨その他葬祭のために必要なもの
において葬祭扶助が規定されております。但し、葬祭を行なう扶養義務者がある場合は、福祉事務所または担当民生委員と協議し扶助されるかが決定されます。
※生活保護を受給していても親族で葬祭費の支払が可能な場合は扶助されません。

(扶助の流れ)
 1.生活保護被保護者の死亡
 2.親族から福祉事務所へ連絡し葬祭扶助の申請を行う
 3.死亡届提出時、福祉事務所で火葬料金などの減免申請を行う(葬儀社が代行)
 4.葬儀の施行
 5.葬儀社より福祉事務所へ葬儀費用の請求
 6.福祉事務所から葬儀社へ葬儀費用の支払い

※ご遺体の搬送等で福祉事務所への連絡よりも先に葬儀社へ連絡した場合は、必ず生活保護受給者である旨を伝えた上で福祉事務所への連絡後に葬儀内容を決める事が重要です。

4.遺骨にするまでに最低限必要なものは

死亡してからご遺骨にするまでに最低限必要なもの及び手続きは下記の通りです。
一般的な商品と違って個人で手配することは困難なため、通常は手続きも含めて葬儀社が行います。
当社に於いても必要なものだけをセットにした「火葬プラン」をご用意しております。
※このような形態を「火葬式、荼毘式、直送」などと呼ぶ場合があります。

必要なもの

死亡診断書
医師が作成します。死亡診断書の左半分が死亡届となっており必要事項を記入して役所へ提出します。(7日以内)
寝台自動車
病院からご遺体を搬送する寝台車 ※ご自宅で亡くなった場合は不要です
ご遺体の保全処置
火葬を行うまでにご遺体を保全するため保冷の処置を行います。(1日1回)
火葬費(実費)
自治体・施設により金額が異なります。(無料~数万)
お棺
必ずお棺に入れないと火葬炉へは入れられません。
骨器(骨壺)
火葬後にお骨を入れる器。関東では全骨収骨のため通常7寸の骨器が使用されます。
霊柩車
お棺を火葬場まで搬送するお車。

必要な手続き

死亡届
役所に死亡届を提出する事により「埋火葬許可書」が発行され火葬を行うことが許可されます。
火葬場予約
火葬を行う場合は必ず火葬場の予約が必要となります。自治体、施設によって予約方法が異なります

5.遺影写真について

遺影写真は故人を偲ぶための象徴としてとても重要な役割をもちます。
昔は葬儀という厳粛な儀礼であるため、遺影写真においても喪服等への着せ替えを行い、表情も硬い写真が使われてきましたが、近年では故人の自然な姿(故人らしい姿)を尊重して着せ替えはせず表情も柔らかいカラー写真が使用されるようになりました。遺影写真は長く残るものですから、いざという時に備えておきましょう。

(写真選びのポイント)

  • 故人を偲べる、生前が思い出される表情のお写真をお選びください。
  • 引伸ばす為、出来るだけご本人が大きく写っている写真をご用意下さい。
  • 写真はつや消し写真(キヌ目の物)は拡大するとキヌ目も拡大されるため好ましくありません。ツルツルした写真をお選びください。
  • インクジェットプリンターで印刷された写真は見た目はきれいでも、拡大するとドットが目立ち粗い写真となってしまいますのでできるだけ写真屋でプリントされた写真をお選びください。
  • デジタルカメラで撮ったデータがある場合はデータをお預かりして作成します。
    画素数が200万画素以上あれば、写真を引き伸ばすよりもきれいに仕上がります。

2.臨終後

1.まず何をしたらよいのか

臨終後にまず行わなければならない事は、亡くなった場所と状況により次のように分けて考えます。

①病院で亡くなった場合
・入院をしていて亡くなった場合は、病院の担当医により死亡確認がされ「死亡診断書」が作成されます。
・ご遺体は長い時間病院に安置しておく事ができないため、まず最初に、
 1) ご遺体の安置場所の決定(自宅、葬儀会館等)
 2) 搬送を行う寝台車の手配(葬儀社への連絡)
  ※葬儀社が決まっている場合は葬儀社へ連絡すると葬儀社の手配でお迎えに来ます。
  ※寝台車は病院でも紹介してもらえる場合があるので、決まっていない場合は病院へ 相談してみてください。
・搬送・安置後、ご遺体の保冷処置、枕飾りを施します。
・その後、葬儀詳細の打合せを行います。
※救急搬送されて亡くなった場合は、搬送された病院で死亡診断書が作成できない場合があり、主治医もいない場合は下記③と同じ流れになります。
➁自宅で亡くなった場合(主治医がいる場合)
・ご自宅で亡くなり主治医がいる場合は、主治医により「死亡診断書」が作成されますので、
 1) 葬儀社への連絡
 を行って、遺体保全処置及び枕飾りを施し、その後葬儀詳細の打合せを行います。
③自宅で亡くなった場合(主治医がいない場合)
・自宅で亡くなり主治医が居ない場合(死亡診断書を作成できる医師が居ない場合)は、
 1) 救急・警察へ死亡している旨を連絡
   ※救急が判断し死亡が確認されると、警察が出動しが現場検証を行い事件性の判断を行います。
 2) ご遺体を警察が指定する場所まで搬送するため寝台車の手配
   ※葬儀社が決まっている場合は、葬儀社へ連絡し寝台車の手配をしてください。決まってない場合は警察に相談してください。
    ⇒その後、警察立会いのもと検死(状況により解剖)が行われ死体検案書が作成されます。
   ※検死(解剖)が終了するまでに半日から一日、事件性がある場合はそれ以上の日数を要する場合があります。
④その他の場所で急死または死亡していた場合
・基本的には上記③と同じ内容になります。死亡の判断できない場合は救急へ連絡し指示を仰ぎます。

2.葬儀日程はどのように決めたらよいか

葬儀日程は、主に以下の点に留意して決定いたします。
 1) ご導師様(宗教者)のご都合
 2) ご遺族様、ご親族様のご都合(特に遠方の場合は到着できる時間を考慮)
 3) 火葬場の運営日、予約状況(友引は休場となる火葬場が多いので注意)

上記を考慮し仮日程(開式時間含めて)を組み立てます。
最終的には、火葬場の予約が決定した時点で確定となります。

火葬場は居住している自治体が運営する公営の施設と民間が運営する施設がありますが、基本的に全国どこの火葬場でも火葬を行うことができます。
公営の場合は居住者と非居住者とで料金設定がされており、非居住者の料金は高めに設定されています。
また、地域や時期によっては火葬場が混雑し、数日から一週間程度待たされる場合もあるため、予約状況が確認できる場合は葬儀社に空き状況を調べてもらった方がスムーズな日程調整が行えます。

3.訃報の連絡はいつ、どの範囲まで行うのか

訃報連絡の範囲・タイミングは、葬儀の内容によっても大きく異なるため慎重に行います。

①【一般葬の場合】

一般的な葬儀を行う場合は、故人やご遺族と関係がある相手に漏れなく連絡することが大切です。
 1) 死亡直後 :特に近い親族へ亡くなった旨を連絡
 2) 日程決定後:親戚関係、組内、友人・知人、会社関係へ日程を含めて連絡
        ※組内や会社関係にはお手伝いの有無も伝える
        ※遠方の方へ連絡する場合は宿泊先を確保するため人数の確認も行う

②【家族葬の場合】

ご親族を中心に特に親しかった友人・知人のみで行う「家族葬」の場合は、身内だけで行う旨を”きっちり”と伝える事が大切です。
訃報は知人から知人へと直ぐに伝わります。曖昧な伝え方をすると多数の会葬者が弔問に訪れ、料理・返礼品が不足し、失礼な応対となってしまう場合があるので注意が必要です。
 1) 死亡直後 :特に近い親族へ亡くなった旨を連絡
 2) 日程決定後:親戚関係、組内、友人・知人、会社関係へ日程を含めて連絡

(連絡時のポイント)    
・組内、友人・知人、会社関係には「故人の希望もあり家族のみで葬儀を行う」旨を明確に伝えて、弔問をご遠慮していただくようお願いする。
・弔問は遠慮しても供物・供花等を出していただいた場合は後日お礼を行う。
※後日自宅に訪問される方も多いので返礼品の準備等をしておくと良いでしょう。

③【密葬の場合】

密葬を行う場合は、関係者以外には連絡しないのが基本です。
 1) 死亡直後 :葬儀を行う関係者のみに亡くなった旨を連絡
 2) 日程決定後:葬儀を行う関係者のみに日程の連絡
 3) 葬儀終了後:他の親戚関係、組内、友人・知人等に亡くなった旨と密葬を行った旨を報告
※後日自宅に訪問される方も多いので返礼品の準備等をしておくと良いでしょう

4.ご遺体の安置と枕飾りについて

ご遺体の安置及び枕飾りについては、宗旨宗派、地域性により異なります。
ここでは、一般的な仏式の安置と枕飾りについて説明いたします。

【ご遺体の安置について】

  • 故人が使用していた敷布団を北枕(又は西)となるように敷きます。
    これは、お釈迦様が涅槃(入滅)された際のお姿、頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)に倣い、故人の頭を北向きに寝かせる事が一般的に行われるようになりました。北枕が難しい場合は西枕とします。これは西方浄土に向かって安置するという解釈で間取りに合わせて北または西枕となるよう安置します。真宗では仏壇のご本尊の前に安置する場合もあります。また、宗派・寺院・地域により異なる場合はそれに従います。敷布団に白いシーツを掛け、故人が使用していた枕を用意しご遺体を安置します。
    ※ご遺体を病院から搬送する場合は、搬送時に業者が用意したシーツや枕がそのまま使用される事が多いです。
  • 安置後、ドライアイス等でご遺体の保全処置を行います。
  • 最後に掛け布団をかけます。(冷気を保持する役割もあります)

【枕飾りについて】

  • ご遺体の枕元に白木や白い布をかけた台を用意し、供養するための香炉、燭台、リンや供物・生花を飾り故人の枕元に設置します。
  • 湯飲みかコップに入れた水、一膳飯(枕飯)、枕だんごを作り御膳に節ります。(宗派によっては不要です)
    ※一膳飯は故人の為に新しく炊き、茶碗に山盛り一杯に盛り、故人が使用していた箸を立ててお飾りします。
    ※枕団子は地域によって数、盛り方が異なりますので確認して作ります。決まりがない場合は六地蔵様へという意味で六個作り飾ります。
  • 準備ができたら、近い方より末期の水をとって線香をあげ供養いたします。
  • 神棚がある場合は神封じを行うます。(半紙等でご神体を隠す)

3.供養について

1.末期の水とは

末期の水(まつごのみず)とは、新しい筆の穂先か割り箸の先に新しいガーゼや綿を白糸でくくりつけたものを、湯呑等の水に浸し故人の唇を潤します。始めに配偶者、次に子、故人の両親というように血縁関係の近い方より順に一人ずつ行います。「死水」ともいい、元々は死の間際に行っていましたが、今は残されたご遺族が最後の別れをするための儀式として執り行っています。

末期の水の意味は、
 ・死者がのどが渇かないように(供え物)
 ・清水により死んだものの魂を呼び戻す
 ・生前のご苦労を流し去る
 ・仏教の開祖であるお釈迦様が入滅される際に水を欲したことによる習わし
など諸説あります。

2.守り刀とは

故人の胸元に短刀などの刃物または刃物を模したものを置きます。(宗派によっては不要です)
これは魔物などから故人を守るためや、短刀の刃の光によって邪気を祓うとも言われています。
また、古代は死者を霊舎に安置し蘇生を願う際、獣が群がる為、火・煙・光物などで遠避けた名残りとも言われております。

3.一膳飯と枕団子とは

一膳飯(枕飯)

・一膳飯(枕飯)は故人が使っていたお茶碗に炊きたてのご飯を山盛りにし、愛用していたお箸を一般的には真直ぐ立て御霊前に供えます。
・お箸の立て方は、故人から見て一本に見えるように立てるなど諸説有ります。風習で違う場合それに従います。(宗派によっては不要です)

 意味は諸説ありますが一例として、
  ・亡くなった方が生き返ることを願い、儀礼的に捧げるお供物
  ・浄土への旅でお腹が空かないように
  ・故人がこの世に未練を残さず、迷わず旅立ってほしいとの願いで、通常ではない量のご飯を盛って成仏を願う

枕団子

・お団子(枕団子)は上新粉で丸く作り、茹でるか蒸して小皿に盛りご霊前に供えます。(宗派によっては不要です)
・地域により奇数個(九個、十三個など)を山に盛る、三個潰・3個真丸にしたり、全て平たくしたりと地域のしきたりによって異なります。
 ※決まりがなければ六個作ります。これは四十九日の旅の道案内をして頂く六地蔵にお願いする為といわれております。

4.なぜ線香・ローソクを絶やしてはいけないか

仏教では「六種供養」という供養があり、閼伽(あか)・塗香(ずこう)・華鬘(けまん)・焼香(しょうこう)・飯食(ぼんじき)・灯明(とうみょう)の六種類をいいます。この供養を仏様に行うことによって自分の徳も磨かれるといわれております。分かり易くいうと仏教における修行の一つであるといえます。それぞれの意味は下記のとおりです。

お通夜の時や四十九日までは線香やローソクを絶やさないようにするということは、六種供養の実践。つまり、故人も生者も仏道修行を実践していることを意味し、真っ直ぐに仏の世界へ行けるよう真心込めて供養をする証であるといえます。
また、四十九日の間、故人はたった一人で険しい道のりを進むといわれており、ローソクの明かりは暗闇を照らす明かりとなり、線香の火は足元を照らす松明、その煙は食事になるとも言われることから故人が成仏できるよう出来るだけ絶やさないように供養するとも言われております。

閼伽(あか)
水を意味します。サンスクリット語「argha」の音写。「価値あるもの」の意味で神仏に供える水。水は一切のものに差別をつけず、すべてを潤し成長させるとともに、不浄なものを洗い清めるということから仏の大慈、大悲の心に通ずるものといわれている。水が、全てに恵を与えるように、他の為に自分の出来ることを惜しみなく尽くす、ということから布施行(ふせ:他者に施す)の象徴とされている。
塗香(ずこう)
体に塗る粉末状の香、あるいは香りを焚きしめる。塗香には清浄なる性徳があるということで人間の煩悩を祓い清らかな心にすることから、戒を保つということにもなるので持戒行(じかい:戒めを保つ)の象徴とされている。
華鬘(けまん)
花を意味します。花は心の安らぎや喜びを与えます。また、花はどんなに厳しい状況にあってもそれに耐え立派な花を咲かせる事から、辛い状況にあっても花の如く和やかで忍ぶ心であるという意味で、忍辱(にんにく:誘惑や迫害に耐えること)の象徴とされている。
焼香(しょうこう)
香木を燃やすこと。香りで空間を清めると同時に、自身の心を落ち着ける。お線香は急ぐこともなく、また遅れることもなく、最後まで燃え続けます。つまり、自分の使命と役割を見つめ自分のペースで最後まで努力するということから、精進(しょうじん:たゆまざる修行の実践)の象徴とされている。
飯食(ぼんじき)
食べ物を意味します。人間は空腹であると精神が安定せず、集中する事ができなくなる。食事を供えることで、空腹を満たすのみでなく、自他の心身を養い心に落ち着きが出来て、安定した生活ができるということから、禅定(ぜんじょう:精神を集中・安定させる)の象徴とされている。
灯明(とうみょう)
光を意味します。光は薄暗い所を隅々まで明るくします。その結果万物はありのままの姿を現します。つまりこの光明によって、愚かな心から脱し、あまねく迷う人を救い、隅々までいきわたらせ、正しい道を進むということから、智慧(ちえ:瞑想の実践により、人間に内在する根源的な力。いわゆる意識としての知恵を区別するために、般若<はんにゃ>ともいう)の象徴とされている。

5.葬儀時は仏壇はどのようにしたらよいか

葬儀を行う際の仏壇の取り扱いについては宗旨宗派によって様々ですので、菩提寺(宗教者)へ確認を行いその指示に従ってください。
一例)
 ・扉は開けたままで普段どおりの供養をする。
 ・満中陰(四十九日明け)までは仏壇の扉は閉めておく。
 ・仏壇の扉は開け、ご遺体の頭が仏壇に向くように安置する。
等々

6.神封じとは何か

神道では「ケガレ」を嫌うといわれています。この「ケガレ」とは、「気(け)」が「枯れる」状態。すなわち「気枯れ(けがれ)」をさします。
神の本質は弥栄(いやさか・繁栄=プラス志向)であり、人もプラス志向の状態でないとうまく神と交流ができないと考えられています。
人の死はまさに「気が枯れる」状態(マイナス志向)であり、この状態で神様へご奉仕・交流することは出来ないため、ご神体が隠れるように白い半紙をはり神棚封じを行います。通常は気が回復する忌明け(神道では五十日)まで行います。

4.納棺について

1.納棺(のうかん)とは

ご遺体をお棺に納める事を納棺といいます。
納棺する前に、ご遺族を中心としてご遺体を清め(湯灌など)、死装束を身に着け旅のお支度を整えます。(宗派によっては不要です)
その後、皆様の手でお棺の中へ納棺します納棺時に、副葬品(故人の愛用していた品物、服等)があれば一緒に納めます。

2.湯灌(ゆかん)とは

湯灌とは、ご遺体をお湯で洗い清める事をいいます。昔は逆さ湯(さかさゆ - 水にお湯を足して作ったぬるま湯)を作り、ご遺族の手でご遺体を洗い清め、清らかな姿で死後の世界へ旅立たせるということから行われてきました。現在では死後のご処置を病院にて行っている場合が多く、お体も綺麗な状態で清潔な浴衣に着せ替えてくれるのが一般的なため、昔のような湯灌ではなく清浄綿を用いて肌の出ている部分を拭き清めることで湯潅の代わりとしています。また、費用はかかりますが、湯潅専門業者を手配する事が出来ます。

3.死装束(しにしょうぞく)、旅支度とは

死装束とは死後の世界へ旅立たれるための衣装をいい、旅支度ともいいます。仏教徒でいえば、四十九日の旅をする姿として、脚に白足袋、脚絆、手には手甲・数珠、額には天冠(てんがん)、そして着物として経帷子(きょうかたびら)を身に着け、六文銭(印刷物や模造品)が入った頭陀袋を持たせます。経帷子は地域によっても異なりますが着せずに掛けてあげることが多くなっています。
また、宗派によっては、死後の四十九日間の旅は無く、すぐに仏の世界につくという教えのため旅支度は不要という宗派もありますので、宗旨宗派にあった納棺を行います。
最近では、故人の希望や家族の希望で、故人の愛用していた衣服を着せたり掛けたりすることも多くなってきました。

4.六文銭の意味は

旅支度の際に昔からの習わしで「六文銭」(印刷物や模造品等)を持たせます。これは、旅の途中で渡る「三途の川」(この世”此岸”とあの世”彼岸”を分ける川)の渡り賃や、旅の道案内をする六地蔵様にお供えするものだとか諸説あります。

5.お棺に一緒に入れられるものは

お棺へは故人の愛用していた衣服や好きだった食べ物(少量)を入れたりします。
基本的には火葬を行う際に妨げとなるものや環境問題に繋がるもの、プラスチック、ガラス、金属、石具、厚い本、ビン類や爆発する危険性のあるライターやスプレーなどは入れられません。また、ペースメーカーなども爆発する危険性があることから通常は死亡確認後に医師により取り除かれます。

5.参列時

1.参列時の服装は

一般的には礼服で参列を行います。ただし通夜時の参列は時間的な余裕が無い事から礼服でなくても構いませんが、出来るだけグレーや濃紺のようなダーク系の色で行く方が良いです。ご遺族・ご親族の皆様は礼服を着用してご会葬者に失礼の無いように致します。
ダーク系の色でも光沢のあるスーツは避けるようにします。また、コートを着ていく場合も光沢のあるものや毛皮など革製品は殺生を意味するため避けるようにします。
女性の場合は、露出が少ない控えめの服装 が良いとされてます。
※仕事の都合等で作業着や私服で行くことは問題ありません。その場合は襟やボタンを正してお参りをするようにしましょう。

2.アクセサリーについて

アクセサリーは光り物(ネックレス、指輪等)は避けるようにします。急な場合は外すか石を手のひら側に回し見えないようにします。女性の場合は白や黒のパールや黒珊瑚のネックレスまたはブローチが無難です。二連のネックレス等は避けたほうがよいでしょう。
また、バック類や靴もダーク系で光沢の無いものを選びます。

3.数珠の意味は

数珠は本来お経や念仏を唱える時に、その数を数えるために用いられたといわれております。また、数珠の珠の数は基本が108で、これは人間の持つ108の煩悩(心身を乱し悩ます心)を表し、その煩悩を祓い清らかな心にするとともに身に降りかかる禍から身を守るともいわれています。

4.数珠の持ち方は

宗派によっても異なりますが、一般的に多く使われている片手に掛けるタイプは、焼香時に左手に持ち、右手で抹香を摘み入れ、両手を合わせ軽く親指で数珠を押さえお参りします。仏式の場合は念珠を持ってお参りするとよいでしょう。

5.お焼香の意味は

お焼香とは、その香りで空間を清めると同時に、自身の心を清め落ち着かせ、故人の冥福を祈り謹んで供養するためのものです。

6.お焼香の作法は

宗旨宗派によって異なりますが、一般的には親指、人差し指、中指の三本で抹香をつまみ、そのまま額のそばまで手を上げ念を込め、静かに香炉の中へ落とします。(念じない宗派もあります)
焼香の回数も宗派によって異なりますが、お通夜・ご葬儀時は限られた時間内で多数の会葬者の焼香を賜ることから、真心込めて一回の焼香とさせてただく場合が多いです。
(参考:一般的にいわれている回数 ※異なる場合もあります)
 一回:浄土真宗(本願寺派)、臨済宗、日蓮正宗
 二回:曹洞宗、真宗大谷派
 三回:真言宗・日蓮宗・浄土宗・天台宗   (仏・法・僧に捧げる)

7.神道式のお参りの仕方は

神道式(葬場祭や神葬祭ともいいます)のお参りは、仏教のような焼香ではなく「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」といい、玉串という紙垂(しで)や木綿(ゆう)の付いた榊の枝を神前にお供えします。
(玉串奉奠の作法)
 1.玉串を右手が上、左手が下になるように受け取ります。
 2.神前に進み、玉串の根が神前に向くように右に回します。
 3.根側をご神前に向け奉(たてまつ)ります。(台に置きます)
 4.一歩下がり二礼します。
 5.次に音が出ないように「忍び手」で二拍手します。
 6.最後に一礼して終了します。

8.キリスト式の礼拝の仕方は

キリスト教式の場合は「献花」を行うのが一般的です。
(献花の作法)
 1.右手側に花、左手側が茎になるよう両手で受け取ります。
 2.献花台の前に進んで一礼。
 3.花を右回りに回して茎側が祭壇に向くようにして献花台に両手で捧げます。
 4.深く一礼、短く黙祷。遺族に一礼して下がります。

式は教会にて作成された式次第が当日配られるので、特にキリスト教について知らなくても問題ありません。また、聖歌や賛美歌もプリントされたものが配られますが、聞いているだけでも大丈夫です。 ※教会によって違いがあります。

9.弔辞を依頼された場合は

弔辞は、故人と特に親しかった人を選んで「ぜひお願いします」という思いで依頼するものですから、弔辞を依頼されたら断らずに引き受けるようにしましょう。

1.弔辞の長さは

ゆっくり読んで3分ほど、400字詰めの原稿用紙で2枚~3枚くらいの長さが適当です。

2.弔辞の内容は

弔辞と聞くと、堅苦しい形式ばった文章をイメージしますが、できるだけ自分らしい言葉で素直な気持ちを伝える方が、心のこもったお別れになります。内容的には、故人の死を悼み、冥福を祈るとともに、遺族の悲しみを慰めるためのものです。
いたずらに美辞麗句を並べたり、わざとらしいほめ言葉は避け、出来るだけ自然な自分の言葉で思いを伝える方が良いでしょう。また、故人の欠点や失敗談も出来るだけ避けましょう。
弔辞は弔電同様、葬儀終了後に遺族へ渡され保管されますのでそれも踏まえて書かれるとよいでしょう。

<弔辞のポイント>
 (1) 冒頭で哀悼の意を表す
 (2) 故人の死の驚きを述べる
 (3) 故人の人柄や功績などをたたえる具体的なエピソードを入れる
 (4) ご遺族にお悔やみを述べ、励ましの言葉を述べる
 (5) 故人の冥福を祈る(安らかに眠ってほしい旨)言葉で締めくくる

忌み言葉(不幸が続くことを連想させる言葉)にも十分注意しましょう。宗教によってお悔やみの言葉が違いますので、先方の宗教も確認しておくとよいでしょう。
(忌み言葉の例) - 不幸が重なったり、再び来ることを連想させる言葉
         重ね重ね、たびたび、またまた、しばしば、重々、再三、ますます、
         返す返す、次々、追って、再び、続く、なお、浮かばれぬ
(仏式葬儀での忌み言葉):浮かばれない、迷う
(神式・キリスト教葬儀での忌み言葉):仏式の言葉 - 成仏してください、供養、冥福、往生

3.弔辞は何に書くの

弔辞は、正式には巻紙か奉書紙に薄めの墨で書きますが、最近では便箋で白い封筒を使用することが多いです。封筒の表書きには「弔辞」か「弔詞」と書きます。

4.弔辞の読み方は

紹介をされたら祭壇へ向かい、
 1. 遺族へ一礼
 2. 祭壇へ進み一礼
 3. 弔辞を取り出し上包み(封筒から)から取り出します。(封筒は置いても構いません)
 4. 弔辞は故人へ語りかけると同時に、ご遺族や参列者に聞いてもらうものです。
   読む際には、「ゆっくりと」、「心を込め」、「丁寧に」、「語りかけるように」読むようにしましょう。
 5. 読み終えた弔辞は上包み(封筒)に戻し祭壇に正面を向け置きます。(置く場所等は予めスタッフと確認した方がよいでしょう)
 6. 最後に祭壇に一礼
※キリスト教の場合は、祭壇ではなく参列者に向かって読みます。

10.都合で参列できない場合は

訃報の連絡は突然やってきます。当然訃報がある事を前提に予定は組みませんので、訃報があったときの予定や状態により参列できない事態が発生します。参列できない場合の対応方法をいくつかご紹介します。

1.お悔やみの言葉を書いた詫び状を出す

『ご生前のご厚情を思えば、お見送りしなければなりませんのに、やむを得ない事情がありまして告別式には参列できませんが、どうぞお許し下さい。故人のご冥福を祈って手を合わせております。』など

2.代理出席をする

例えば、故人と親交のあった夫が出張中で参列できない場合に妻が代理で参列したりします。
その場合は香典の表書きは夫の名前で書きます。また、記帳する場合も夫の名前で書きその下に「代」または妻の場合は「内」と記入しておきます。

3.弔電を発信する

NTTのダイヤル「115」で弔電を発信することができます。弔電の内容も数多く用意されているので出張中で参列できない場合でもふさわしい内容で発信することができます。

慶事(披露宴)と弔事(葬儀)が重なった場合は、付き合いの深かった方を優先させますが、一般的には葬儀を優先させます。最近では披露宴の方に出席するケースも増えています。
ただし、身内の結婚式が一両日中に迫っている場合や出産が迫っている場合は、弔問を遠慮することが礼儀です。また葬儀を優先させる場合は、披露宴を欠席する旨を至急連絡して、後日、先方が落ち着いたころで新居に伺い、お詫びとお祝いを伝えます。また、その時に理由は「やむをえぬ事情で」などぼかして言います。

6.香典について

1.「ふくさ」とは

葬儀における「ふくさ(袱紗)」とは、香典を包む風呂敷のようなもので、元々は儀礼的な贈答のときに、贈物の上にかける絹布で作られた正方形の布で、貴重品のおさめられた箱物の上にちりよけとしてかけられていたものですが、現在では儀礼的な贈答の際に使用します。
参列時に準備ができれば「ふくさ」からお香典を差し出す方が儀礼的でとても上品に見えます。

1.ふくさの包み方

※葬儀など弔事は左前に包み、結婚式などの慶事は右前に包みます。

2.渡し方

受付で記帳後、ふくさを広げ香典を取り出し、ふくさをたたんだ後、表書きを相手に向け、「この度はご愁傷様でございます」と一言添えて渡します。

2.仏式の場合の表書きは

香典とは「香を供える」という意味で、昔は高価であった「お香」をお供えしたことに由来していますが、現在では相互扶助の意味合いもあり「貴重な品=現金」として香の代わりに提供するようになりました。

仏式における葬儀時の表書きは「御霊前」が一般的です。但し、浄土真宗の場合は死後は直ぐに仏になるという教義から「御仏前(御佛前)」とします。宗派が分からない場合は「御霊前」でも問題はありませんが、それらにとらわれない表書きとして「御香料」、「御香資(ごこうし)」、「御香典」、「御香奠(ごこうでん)」、「御香料」などがあります。

また、法事(含む四十九日法要)の場合の表書きはどの宗派でも一般的に「御仏前(御佛前)」とします。その他、「御香料」、「御香資(ごこうし)」、「御香典」、「御香奠(ごこうでん)」、「御香料」でも構いません。

3.神道式の場合の表書きは

神道式の場合も「御霊前」は使用します。その他、「御玉串料」、「御神前」、「御榊料」、「御神饌料(ごしんせんりょう)」などがあります。

4.キリスト式の場合の表書きは

キリスト式の場合は、「御花料」が一般的です。その他、「御霊前」、「献花料」などがあります。

5.お香典の金額の目安は

香典というのは弔意の表現です。いくらでなくてはいけないという決まりはありません。
一般に香典の相場は、

  • 近所の場合は3千~5千円
  • 一般は5千~1万円
  • 深い付き合いの場合は1万~3万円
  • 親戚は3万~5万円
  • 兄弟.姉妹.親の場合は5万円以上

といわれておりますが、あくまで社会的な相場で個々の事情によって変わるものです。
また、葬儀後の忌中払い・精進落しの会席に出席するかでも変わります。

6.お香典を共同で出す場合は

式には参列はしないが、会社関係や地域の繋がりなどで相互扶助的な意味合いから共同で香典を渡す場合は、人数によって次のように書きます。

■【2名~4名まで】
  2名から4名までの人数の場合は、熨斗袋表に右側から上位の方より名前を記載します。

■【5名以上】
  5名以上の場合は、代表者の氏名を記載しその左側に「他○名」または「外一同」と記載し、別紙に代表者以外の氏名を記載して中に入れます。

■【個人名ではなく団体名で出す場合】
  「~有志」、「職場一同」のように書きます。この場合は上記のように個人名を別紙に書くようなことはしません。

一般的に少額の金額をまとめて出す場合は共同(連名)で渡す場合が多いです。
一人ひとりの金額が少額の場合は、代表者のみが返礼品を受け取るようにして人数分の返礼品を受け取ることはお断りした方がよいでしょう。

7.会食について

1.通夜振る舞い(お清め)とは

通夜振る舞いは、地域によっては”お清め”とも言われており、故人の供養と、弔問客へのお礼も兼ねた食事会です。仏教では本来は“不殺生”という戒律があるため魚や肉を使わない精進料理を出すものとされていましたが、現在ではそれにこだわらず、寿司やサンドイッチ、オードブルなどを大皿で用意し振る舞うことが多くなりました。この場では喪主やご遺族に故人を偲びながら、故人との関係や思い出などをお話しするとよいでしょう。 時間は30分~1時間程度です。

また、”お清め”とは死を穢れと考え、式終了後に飲食し穢れを置いてゆく意味があるとも云われています。

2.精進落し(忌中払い、お斎)とは

精進落し、忌中払い、お斎(おとき)、精進明け、精進上げなどともいい、本来は四十九日の間精進して故人の供養を行い(この時食べる料理も“不殺生”の戒律から生ものを避けた料理を食べ)、忌明けに精進落としとして「なまぐさもの(肉・魚)」を食べることにより通常の生活に戻るとされていましたが、現在では導師やお世話になった人たちへの慰労感謝の意味合いが強く、葬儀(初七日)終了後に会席料理を用意した宴席を指すようになりました。
また、この時用意する料理も精進料理にこだわりません。火葬後一つの区切りをつけ、元の生活に戻るという意味合いも含みます。
※神道では“直会(なおらい)”といいます。

3.献杯とは

献杯とは、葬儀や法事の際に故人を悼み「相手に敬意を表すために杯を差し出す(捧げる)」という意味で、慶事での「乾杯」にあたるものです。

(献杯の仕方)
 1. 喪主は献杯の挨拶を行う方を予め決めて依頼しておきます。(一般的には親類の中で上位に当たる方に依頼します)
 2. 少量の酒を入れた杯を用意します。お子様の場合はジュース等を入れておきます。
 3. 喪主挨拶の後、献杯指名された方がご挨拶を行い、最後に「献杯」と控えめに発声し杯を差し出し黙祷します。
 4. 発声と同時に全員「献杯」と発声し、同じように杯を差し出し黙祷後、杯に口を付けます。
※この時、乾杯のようにグラスや杯は当てないようにします
※宗派によっては「献杯」の代わりに「頂きます」と発声する場合も有ります。

8.ご遺骨について

1.箸渡しを行う意味は

箸渡しとは、火葬後にお骨を骨壺の中に入れる際に(骨上げ、収骨)、二人一組となり一つの骨をつかみ骨器に納めることをいいます。昔は箸でつまんだ遺骨を順に渡していました。
一つには、死が一人の人にとり付くのを恐れるため、もう一つには故人の死をともに悲しむために、又、箸渡しが橋渡しに通じる事から三途の川を無事に渡り、此岸(この世)から彼岸(あの世)へ魂を橋渡しをするとも云われています。
宗旨宗派によっては箸渡しは行わず、一人ひとり入れたり、全て火葬場職員に任せる場合もあります。

2.遺骨と一緒に納められる物は

ご遺骨を納める骨器は、関東では通常7寸の骨器が使用され全ての骨が骨器に納められます。成人ですと7寸の骨器でほぼ一杯になります。従いまして、骨器の中に遺品を納める場合はあまり大きな物は入れられません。また、収骨時に一緒に入れてもらう場合は、お骨がまだ熱いため燃えてしまうようなものは入れられません。
よく入れられる物としては、「指輪、アクセサリー」、「眼鏡」、「入れ歯」などがあります。
ご遺骨が冷めた後であれば入る範囲で入れるのは問題ありません。

また、ご遺骨と常に一緒にしておかなければならないのが「埋葬許可証」です。これは火葬場の職員から火葬終了時に渡される重要な書類です。(収骨時に骨器の箱に一緒に入れてくれる場合が多いです)。この許可証がないと墓地への埋骨が出来なくなるので、常にお骨と一緒にしておくようにしましょう。

3.分骨をする場合は

”遺骨の一部”を別のお墓に埋葬することを『分骨』といいます。
簡単にいうと、遺骨を複数の骨器に分けそれぞれ別の場所に埋骨又は安置するということです。
遺骨の管理は、骨器1つに対して証明書が1通必要となります。従って分骨を行う際は遺骨の管理者により分骨を証明する書類を作成してもらう必要があり、主に以下のタイミングに分けられます。

【1.火葬の際に分骨する場合】 - 一般的にはこのケースが多い

葬儀の時点で分骨を決めている場合は、火葬・収骨時に分骨を行います。
その場合、分骨したお骨を納める骨器を予め用意し、火葬場に分骨する旨を伝え申請書を提出すると火葬場が分骨証明を発行し収骨時に分骨します。
火葬時の分骨であれば葬儀社に予め相談しておけば葬儀社が手配してくれます。

【2.火葬後に分骨する場合】

既に埋葬されている遺骨を分骨する場合や、埋骨の際に分骨する場合は、それを管理している(管理する)寺院や霊園から「分骨証明書」を発行してもらい分骨を行います。分骨した遺骨と「分骨証明書」は分骨先の寺院、霊園に持参し埋骨します。

※いずれの場合も分骨した遺骨と「分骨証明書」は必ずセットにて、絶対に紛失しないよう十分に管理する事が大切です。

4.埋骨の時期と準備について

埋骨はこの日に行わなければならないという決まりは有りませんが、宗旨によって概ね以下のような日にちで行われているのが一般的です。
また、宗旨宗派に限らず埋骨を行う場合は、必ず「埋葬許可書」(火葬場の係員より渡された書類)が必要となりますので紛失しないよう常にご遺骨と一緒にしておくようにしましょう。

1.仏式

仏式の場合は、忌明けとなる四十九日の法事で埋骨を行う場合が多いです。その他、百ヶ日や一周忌法要の際に行う場合もあります。
また、地域によっては火葬後直ぐに埋骨する場合もあります。

法要・埋骨までの準備事項としては以下のとおりです。(宗派により不要な場合もあります)
 1. 法要・埋骨日時の決定(御導師様の都合、親類の都合)
 2. 法要のご案内(往復はがき等でご案内)
 3. お寺様へお塔婆の依頼(名前、順序)
 4. 本位牌の準備(白木位牌から塗り位牌へ)
 5. ご本尊への供花、供物の手配。お墓用の生花。
 6. お布施、塔婆料、お車代(御導師様が自分の車で移動される場合)、お膳料(法要後に一緒に召し上がられない場合)などの現金
 7. 石材屋の手配(お寺様が手配してくれる場合もあります)
 8. お斎(料理)の手配(御導師様の分も含めて)
 9. 返礼品の手配(香典単位=通常は世帯単位の数)
 10. 移動が伴う場合は交通手段の手配(タクシー、マイクロバス等)

当日の持ち物としては、ご遺骨(埋葬許可書)、白木位牌、本位牌(準備した塗位牌)、遺影写真、お線香(お墓用)など
その他お寺様から用意するようにいわれたもの。(四十九日餅、お米、お膳一式(ご飯、汁物など))

2.神式

五十日祭の忌明けの日に,神官のお祓い,祭詞奏上,玉串奉奠の後に埋骨します。

3.キリスト教式

キリスト教の場合は、一般的に7日目の追悼ミサの日か、翌月の召天記念日などに埋骨します。

5.自然葬・散骨を行う場合は

自然葬・散骨とは、ご遺骨を埋骨するのではなく、自然に還す意味合いから「山・樹木」や「海洋」等に撒くことをいいます。
散骨は現在の法律(「墓地、埋葬等に関する法律」、「遺骨遺棄罪」刑法190条)では特に規定がなく、法務省の散骨に対する見解は「節度をもって葬送の一つとして行われる限りは違法ではない」、また、厚生省では「山や海への散骨のような葬送の方法については想定しておらず、法の対象外」としています。但し、各自治体の条例等で規定されている場合があるので注意が必要です。
※”埋めた”場合は「墓地、埋葬等に関する法律」に抵触しますので散骨の意味合いに注意が必要です。

では、上記の「節度」という言葉はどのような意味か。一つには、火葬後の遺骨を骨と判る状態のまま山や海に撒いた場合は、事件との関係が疑われるのと同時に「遺骨遺棄罪」にあたります。また、法律外といっても公園や名所、桟橋、海岸、砂浜など人が集まる場所から散骨したり、自分の所有地だからといって庭等に散骨した場合は、散骨をしたという事実が近隣の反感をかう恐れがあることと、永代に渡ってその土地を保有する保証もないため倫理的にみても節度を超えているといえます。

以上のことから、自然葬・散骨を行う場合は、
 ・ 遺骨を骨と判らないよう粉砕する
 ・ 散骨が公に認められている場所(事業者)、または人目に付かない海洋で散骨する
ということになります。
上記を個人的に行うのは難しい為、業者へ依頼し節度ある散骨を実施してください。
当社でも散骨のお手伝い、ご紹介を行っていますのでお気軽にご相談ください。

6.埋葬先が決まっていない場合は

諸事情により埋骨できない場合は、自宅で安置して構いません。自宅で安置する場合の法律的な期限も特にありませんので、埋骨先が決まるまでご自宅にて安置・供養してください。また、自宅に安置できない場合は、お寺等の納骨堂へ安置してもらう方法もあります。

7.中陰段(後段)とは

仏教では亡くなられた日から数えて四十九日目を「満中陰」といい、それまでの間を「中陰」や「中有」と云います。(宗派によってはこの限りではありません)
この間は、新仏として生まれ変わる為の修行の期間で、とても辛い旅を一人で進んでいかなければならないとされております。その旅の安全を願い、無事成仏されるよう追善供養を行うために中陰段を設けます。
この中陰段へは、ご遺骨、白木位牌、遺影写真、焼香具を置き、ご飯、水、供物やお花をお供えして日々供養を行います。
忌明け後は不要となりますので片付け、以後は仏壇にて供養をします。

※当社で施行いただいた場合は、中陰段及び掛け軸を無料でお貸ししております。

9.お寺、お布施について

1.お寺様(菩提寺)が無い場合は

一般的に本家筋の方は、代々引き継がれているお墓をお持ちで檀家となっている場合が多いと思われますが、分家の場合はお墓はもちろんの事、お寺様との付き合いも無いという方も多いかと思います。分家の方は本家の宗派にこだわらず宗派を選ぶ事が出来ます。また、将来お墓をどうするかによっても異なります。お寺が無い場合は以下のようなポイントで検討を行い決定いたします。葬儀社でも宗派に応じた寺院の紹介をいたします。

(ポイント)
 1) どのような形式で葬儀を行うか。(仏式、お別れ会 等々)
   ※仏教として信仰はしてないが、葬儀時のお経だけはもらいたい場合は2)を検討

 2) 仏式で行う場合、
   ・ 宗派をどうするか
   ・ どこのお寺にするか
   ・ 今後の付き合いはどうするか(葬儀のみか、以後の法要もお願いするか)
   ・ 戒名(法名、法号)はどうするか(俗名<生前の名前>でも可)
   ・ お墓はどうするか(寺墓地、霊園)

2.お寺様(菩提寺)が遠方の場合は

菩提寺が遠方にある場合でも、まずは菩提寺に連絡します。遠方等で菩提寺が葬儀に来られない場合は、菩提寺より近隣のお寺様を紹介してもらいます。それも出来無い場合は葬儀社から紹介してもらいます。この場合でも通常は菩提寺から戒名(法名・法号)を送っていただき葬儀を行います。この戒名等が間に合わない場合は俗名で葬儀を行います。(こちらで戒名等は付けません。あくまで菩提寺で戒名等を付けるのが本来です。)

3.戒名とは

戒名とは、戒律を授けられた事(仏門に入った証)によって与えられた、仏さまの弟子としての名前です。宗派によって浄土真宗「法名(ほうみょう)」、日蓮宗「法号(ほうごう)」、浄土宗「譽号(よごう)、空号」などとも呼びます。
戒名は本来、生前に仏門に入った際に付けられる名前ですが、江戸時代の「檀家制度」(必ずどこかのお寺に属さなければならない制度)により、仏弟子として授戒を受けていない人でも仏式の葬儀ができるようになり、生前に戒名を受けていない人に対しては、葬儀の中で戒名を授けるようになったという歴史的背景が現代の常識となっています。


戒名の付け方は宗派によって異なりますが、一般的な例として紹介いたします。
 【 ○○院  ××  △△  信士 】
  (院号)(道号)(法号)(位号)

【院号・院殿号】
「院」とは、垣根をめぐらせた立派なお屋敷を指し、昔は位の高い人を名前で呼ぶのは失礼とのことから、その人の住居の名前で呼ぶ習わしがあり、それが戒名に反映され「院号」が付けられるようになりました。また、「院号」は本来ならば皇族などが寺院などを布施した場合、その徳を称えて送られ、武士が寺院を布施した場合には「院殿号」が送られたため、本来は院殿号より院号の方が格上とされたが、現在では字数や見栄えなどから院殿号の方が格上とされています。
時代が進むにつれ、皇族以外でも、私財を投じて寺を建立したなど著しく貢献があった人にも授けられるようになり、現在では、寺院に対して貢献した人や、社会的に素晴らしい功績を残した人、あるいは金品の寄贈(現在はこの部分が多い)等をもって広く授けられています。

【道号】
昔の中国では「字」(あざな・あだな)を持ち、その人を尊んで呼ぶ時にこの「字」が使われ、これが戒名にも用いられるようになりました。本来は仏道を証得した者が称するものですが、現在では一般の人の戒名として用いられており、道号を含めた4文字が一般的になっています。
現在の道号は本人の人柄、職業、趣味等がにじみ出てくる文字が選ばれる事が多いようです。

【法号】
いわゆる戒名にあたる部分です。

【位号】
 ■男性 : 居士(こじ)、禅定門(ぜんじょうもん)、信士(しんし)
 ■女性 : 大姉(だいし)、禅定尼(ぜんじょうに)、信女(しんにょ)
 ■四歳~十四歳 : 童子(どうし)・童女(どうにょ)
 ■二~三歳の幼児 : 孩子(がいし)・孩女(がいにょ)
 ■当歳(乳幼児) : 嬰子(えいし)・嬰女(えいにょ)
 ■死産や流産 : 水子

などがあります。これ以外にも宗派によって複数存在します。
位号も院号と同じく寺院に対する貢献や階級によって付けられるものですが、現在では、寺院に対して貢献した人や、社会的に素晴らしい功績を残した人、あるいは金品の寄贈(現在はこの部分が多い)等をもって付けられます。

4.お布施とは

「お布施」とは、仏教の六波羅蜜の一つとされ、「大乗の菩薩が悟りを得るために修行しなければならない六つの修行」の第一番目の「布施波羅蜜」のことです。「布」は精神的に広く行き渡ること、「施」は物質的に恵みを授けることです。従って布施とは、決して金銭や財産を施すことだけを言うのではなく、自分のできることで相手の利益になることを相手を選ばずにしてあげることなのです。

具体的には、【法施・ほうせ】、【財施・ざいせ】、【無畏施・むいせ】の三種類があります。

【法 施】:お寺様が法事のお勤めや法話をしたり、お寺の護持をしていく行為を指します
【財 施】:お寺様に対し、金銭や必要な物などの財施を施すことを指します
【無畏施】:いわゆる「和顔愛語(わげんあいご)」で、明るい顔で人に接したり、
       やさしい言葉をかけたりすることをいいます

以上のようにお布施というのは、仏教の理想である「与え合う」という精神が元であり、どちらかの一方的なものではありません。お寺側が法施をし、皆様が財施をすることで成り立ちます。
お布施は宗教法人の収入となり、お寺様の生活を含んだ寺院の運営護持の為に使われています。従って、お布施は仏法を伝えていくという意義があるのです。決してお経を上げてもらった代金というものではありません。また、尊い仏法は金銭で値打ちをつけられるものではありませんから、お布施の相場というものも本来は無いものなのです。

5.お布施の金額の目安は

上記『お布施とは』に記載しましたが、お布施の意味合いからして金額が決まってたり、決められたりするものではありません。財施を行いたくても現実的な問題から高額な金銭を出せない方もたくさんいらっしゃいます。また、人それぞれ価値観も違う為、同じ50万円でも「高額」と感じる人と「安い」と感じる人がいます。よって、お布施の金額は「今の自分がお寺様に出来る最大限の事を行う」ことだと考えればいいと思います。

つまり、お寺様のためにお布施を1000万円出せる方は惜しみなく出せばいいし、10万円しか出せない方は今自分が出せる最大限であることをお話して、お布施とすればお寺様も快く受けとめてくれると思います。但し、どの場合でもお布施の意味合いをきっちり理解していることが大切だと思います。また、お布施は葬儀や法事の時だけではありません。お金に余裕ができた時は惜しみなくお寺様にお布施をする。その気持ちこそが本来の布施(仏教徒の修行)だといえます。

しかし、現実的には金額の基準がないと不安になるものです。従って、お寺様または霊園によっては、一般的な金額を提示している場合もあります。お寺様で金額を提示されない場合はお寺の檀家総代に聞いたり、最近葬儀をした知り合いから情報を得るのも一つの方法です。お寺の格式、お寺の役員をしたなど、また地域や戒名によっても金額の違いがあるものです。

6.お布施はいつ渡せば良いのか

本来は葬儀翌日にお寺様に伺いお布施を納めるものですが、お寺様と葬儀の相談をする際にお布施を渡すタイミングも確認した方が良いです。
現在では、通夜時または葬儀日にお渡しする事が多いようです。お寺様が遠方から来られた場合などは合理的な方法です。又葬儀社から紹介された場合は、おおむね通夜時又は葬儀日にお布施をお渡します。

10.追善供養について

1.喪中期間はいつまで

【1.忌中・喪中とは】

近親者が亡くなり、一定期間喪に服することを「忌服(きふく)」や「服忌(ぶっき)」、「服喪(ふくも)」などと言い、正確には「忌」(忌中)と「服」の期間とに別れこの両方の期間を合わせて「喪中」と云われています。忌中とは一般的に神道では「五十日」、仏教では「四十九日」とされています。この期間は日常生活から離れて慶事や祭りに出ることなく、仕事も控え、殺生せず、髭や髪も剃らず、神社にも参拝せず、故人の弔いに専念する期間とされています。また、その後の喪中期間は亡くなった故人を偲ぶ期間とされています。

【2.喪中期間は】

喪中期間は明治7年の太政官布告(現在は廃止)の服忌令で下表のように定めれていましたが、現在では忌日数をもって通常の生活に戻られてる方が多いです。また、年賀欠礼状(喪中はがき)も厳密にいうと新年が下記服喪日数内に有る場合に出しますが、現在では下記の服喪日数にこだわらず、年間を通して故人との関係の深さによって喪中はがきを出される方が多いです。

続柄 忌日数 服(喪)日数
父母死亡時 50日 13ヶ月
養父母死亡時 30日 150日
夫死亡時 30日 13ヶ月
妻死亡時 20日 90日
嫡子(息子)死亡時 20日 90日
養子死亡時 10日 30日
兄弟姉妹死亡時 20日 90日
祖父母(父方)死亡時 30日 150日
祖父母(母方)死亡時 30日 90日
孫死亡時 10日 30日
おじ・おば死亡時 20日 90日
曽祖父母死亡時 20日 90日

2.なぜ初七日法要を葬儀当日に行うのか

仏教では命日から四十九日までの期間を「中陰」といい、新たな祭壇(中陰段)を設けて追善供養を行います。これは亡くなった日から1日と数え、七日ごとに仏様に会われ裁きを受ける際、少しでも罰が軽減されるよう中陰供養を執り行います。その初めの供養が初七日になります。以後は二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(しなのか)、五七日(ごしちにち)、六七日(むなのか)、七七日(しちしちにち 四十九日・満中陰)となります。本来はこの七日毎にお経を頂き追善供養を行いますが、現在ではこの中でも特に重要な、初七日・五七日(三十五日)・七七日(四十九日)にお経をあげて頂く場合が多いです。

上記のように本来は七日毎にお経を頂きますが、現代の生活では七日毎に遺族や縁者を集めて追善供養を行うのがとても難しい事と、亡くなった日から数え葬儀日が初七日に近い日にちであることから、皆が集まっている葬儀時に初七日法要を執り行うケースが増えています。本来は七日後に行うものなので葬儀時に行う初七日を「繰り上げ初七日」と呼んだりします。

※宗派・寺院によって考え方が異なります

3.四十九日法要の意味は

四十九日(満中陰)はそれまでの修行・裁きを終え最後の裁きを受ける日とされています。この裁きによって進む道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道)が決められるといわれています。その際、遺族や縁者が故人のために追善供養をすればその罪は償われ善所に転生(基本的には天上の仏様になることを願って供養します)するといわれています。よって、この四十九日は親類を集めて盛大に行われる場合が多いです。法要の時には、お餅(四十九日餅 = 四十九個または五十個の餅)を用意して故人の往生を祝います。

また、この日に埋骨を行う場合も多く、四十九日は一つのけじめをつける日といえます。

※宗派・寺院によって考え方が異なります

4.百ヶ日法要とは

百ヶ日(ひゃっかにち)は中国では卒哭忌(そっこくき)といい、
  ●卒(そつ) → おわる、終えるという意味。
  ●哭(こく)  → 大声を上げてなげき泣くという意味。
つまり、卒哭忌とは、「嘆き悲しむことを終える」ということで、故人が居ないという現実を受け入れ新しい生活を歩み始める頃であることから、心のけじめとしてこの日に法要を営みます。
人間にとって百日とは新しい環境に順応するのに必要な期間であるといわれています。例えば入学、就職、出産後の母子などおおよそ百日をもってその環境に順応したり復調したりします。そういったことからも故人を亡くした心の悼みも百日で落ち着き受け入れられる日であるといえます。

また、四十九日に仏となり、その後仏としての修行を行い、百ヶ日で正式な仏様になるともいわれています。

5.白木位牌から本位牌に変える意味は

白木の位牌は、中陰(49日)の間は仏壇の中には入れず中陰段(後飾り檀)におまつりします。それはまだ故人が白装束をまとい仏様の世界に行くための修行中の身なので、ご先祖様と一緒にしてはならないからです。そして、満中陰を迎え修行が終わり仏様の位になったことを示すために、白から黒(唐木位牌や塗り位牌)の本位牌にするという意味があります。
また、白木の位牌では戒名の一番下が「霊位」となっているが満中陰を迎え本位牌ではその位に到ったということで霊の字は除いて「位」といたします。本位牌は仏壇に合う大きさでご先祖様のお位牌より大きくならないように注意しましょう。

四十九日法要では新しい本位牌と白木の位牌を用意して本位牌に新しい仏様の魂入れをしていただきます。魂入れまでは本位牌も単なる板ですが、魂入れ後は仏様が宿るため丁重に扱って下さい。なお、四十九日までの白木位牌は抜魂(ばっこん)されお寺様にて御焚き上げをしていただきます。(野位牌としてお墓に備える場合もあります)

※宗派・寺院によって考え方が異なります

6.なぜ仏壇を用意するのか

仏壇とは信仰する宗派のご本尊・脇仏(脇軸)を飾り、仏様であるお位牌を祀るところであります。本来ならば菩提寺の本堂にあるご本尊様の元に祀って供養すればよいが、家庭でも供養が出来るようにとお寺をかたどったものが仏壇であります。
毎日ご飯・お茶をあげ、真心込めてお参りします。私達はご先祖がいて今日命を受け継いでいるわけですから本家に仏壇が有ればいいと言う事ではなく、分家された各家に仏壇を用意し、ご先祖様・新しい仏様に感謝して手を合わせ毎日お参りします。各宗派にあったお参りの仕方が有りますのでお寺様にお聞きするようにしましょう。

※初めて購入する場合は、新しく用意した御位牌が戻って来る四十九日に合わせて購入するとよいでしょう。

7.お盆はどのように行えばよいのか

1.お盆(盂蘭盆会[うらぼんえ])とは

お盆とは先祖や肉親の精霊が我家に帰ってきて下さる期間とされています。
ご先祖の霊をお迎えするため、精霊棚を設け追善供養をするのが慣わしとなっています。
※お盆の習わしは 地域・風習によって異なります

2.お盆の期間は

一般的なお盆の期間は、下記2つの期間でどちらの期間かは地域やお寺様によって異なります。
  ● 7月に迎えるお盆  7月13日~7月16日 までの4日間
  ● 8月に迎えるお盆  8月13日~8月16日 までの4日間 (旧盆・月遅れ盆)

3.精霊棚(盆棚)

お盆を迎える前日12日に精霊棚を設け、下記の物を用意しお迎えの準備をします。
※用意する物は地域、お寺様によって異なります。

  ●精霊棚 ●お位牌 ●仏具類(線香・ローソク) ●お団子 ●季節の野菜・果物
  ●霊供膳 ●提灯・灯篭 ●盆用品(マコモ・オガラ・牛・馬・盆花) ●掛軸(十三仏等)

4.十三仏掛軸

十三仏信仰とは故人の追善供養のために、初七日から三十三回忌までの十三の仏事を司る本尊として、十三の仏・菩薩をそれぞれ描いた掛軸をお盆や法要、また念仏講の時に飾り、十三仏の尊名や真言を唱え供養します。※宗派により十三仏を使用しない場合もあります。

忌日(実年数) 十三仏
初七日(七日目) 不動明王(ふどうみょうおう)
二七日(十四日目) 釈迦如来(しゃかにょらい)
三七日(二十一日目) 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
四七日(二十八日目) 普賢菩薩(ふげんぼさつ)
五七日(三十五日目) 地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
六七日(四十二日目) 弥勒菩薩(みろくぼさつ)
七七日(四十九日) 薬師如来(やくしにょらい)
百ヶ日(百日目) 観音菩薩(かんのんぼさつ)
一周忌(一年目) 勢至菩薩(せいしぼさつ)
三回忌(二年目) 阿弥陀如来(あみだにょらい)
七回忌(六年目) 阿閦如来(あしゅくにょらい)
十三回忌(十二年目) 大日如来(だいにちにょらい)
三十三回忌(三十二年目) 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

 

5.お盆の迎え方・送り方

  • 盆入りの13日には、お墓を清掃しお供え物をしてお参りします。
  • 精霊棚の上段にはお位牌を並べ、下の段にはたくさんのお供物をお供えします。
  • 精霊方が馬に乗り、牛に荷物を背負わせお帰りになるという言伝えから、牛・馬をかたどったものを用意し、ミズノコ(蓮や芋の葉の上に賽の目に切ったキュウリやナスを、洗い米と混ぜた物)と一緒にお供えします。このミズノコには、ミソハギ(萩の箒)で水を注ぎいれます。これは『百味飲食』(ひゃくみおんじき)と言い、有縁・無縁全ての精霊方に施す意味があります。
  • 夕方、仏壇・精霊棚に灯明をともし、門や庭先等でオガラを燃やし『迎え火』をたきます。
  • 提灯・灯篭の飾りを済ませ、お線香をたむけます。
  • 16日には送り団子を供え、門・庭先等で『送り火』をたいて精霊方をお送りします。
  • お飾りに用いた供え物は、本来はマコモに包み川や海に流しますが(精霊流し)、最近は自治会等の収集に出すのが通例です。

(精霊棚お飾り例)

精霊棚お飾り例

6.棚経(たなぎょう)

お寺様に棚経のお願をします。毎年棚経に来て頂いている場合は、お寺様の方から通知が来ると思います。棚経は15分程度です。暑い季節ですので、お経が終えたら冷たいオシボリや茶菓子でもてなし、お布施をお渡しします。

7.新盆の迎え方

故人が初めて迎えるお盆が新盆です。初盆(はつぼん)とも言い、通常のお盆と同じように精霊棚を設け、お供物をお供えして盛大に営みます。
新盆の場合は白張提灯を用意し、戒名を記し軒下等に吊るします。これは初めて我家に戻られる新仏様への目印としてお飾りします。

(白張提灯)

他に地域・風習により以下の物を用意し、お寺の施餓鬼壇にお供えする場合があります。

   ● 三角ズキン(中に一升一合のお米を入れ、戒名を記し縫い合せる)
   ● カサ・ゾウリ・センス・麻ヒモ
   ● お布施

   ※何を用意するかは菩提寺に確認して下さい

※当社でご葬儀された場合は、お盆前に戒名を入れた白張提灯を無料でお届けしております。

8.彼岸とは

彼岸とは彼の岸(かのきし)とも言い、向こう岸と言う意味でり西方極楽浄土の世界のことを指します。
反対に、この世は此岸(しがん)といわれています。
彼岸供養は年に2回あり、春彼岸と秋彼岸で太陽が真西に沈み、昼と夜の長さが同じになるこの時期に、ご先祖をしのび、感謝し、自分を戒めることで極楽浄土に行くことが出来るといわれております。
春彼岸は3月で春分の日を中日とした前後3日間、秋彼岸は9月で秋分の日を中日とした前後3日間です。一般的にはお墓参りをして仏壇を掃除し春は牡丹餅、秋はお萩をお供えします。

11.葬儀後の手続きについて

1.葬儀後どのような手続きを行えばよいか

故人に対する手続きは個々に異なりますので該当するものについて行います。
以下に代表的なものを列挙いたしましたので参考にしてください。手続きによっては期間が定められており、戸籍謄本や除籍謄本などの必要書類も多いため早めの手続きを行って下さい。
また、相続に関する手続きは複雑で手間となりますので弁護士・司法書士・税理士など専門家へ相談してみるのもよいでしょう。

手続き・返却先 事 項
市役所 ・国民健康保険証
・後期高齢者医療保険証
・介護保険証
・障害者手帳
・葬祭費の請求
・世帯主の変更
・印鑑証明書カード
・国民年金関係
など
社会保険事務所(または勤務先) ・厚生年金関係
税務署 ・準確定申告(故人の確定申告)
・医療費控除申請
警察署 ・運転免許証
生命保険会社 ・生命保険請求手続き
住宅ローン金融機関 ・生命保険払い
家庭裁判所 ・公正証書遺言以外の遺言書

(財産より借金が多い場合は)
・相続に関する「限定承認」
・相続に関する「相続放棄」
その他名義変更等の手続き ・電気
・ガス
・水道
・電話
・住居
・預貯金の金融機関
・有価証券
・車
・不動産等の相続登記
・会社・法人登記に関する手続き
 (役員変更、許認可関係)

 

12.風習やしきたりについて

1.友引の日に葬儀を行わない理由は

友引の日に葬儀を行うと「故人が友を引く」といわれ不吉だという風習があり、火葬場が友引の日を休場日にしているところが多いためですが、基本的に仏教と六曜の友引とは関係がないとされています。地域によっては友引の日でも火葬を行っている火葬場もあります。

※友引の日に火葬場が休みとなるため、友引の日に葬儀は行いませんが、友引の日のお通夜は通常に行われます。

2.心付けとは

心付けはあくまでも施主(喪主)の感謝の気持ちで渡すものですが、地域により慣習・慣行として行うところもあります。一般的には霊柩車やマイクロバスの運転手、ご近所や会社関係の方にお手伝いをお願いした場合に、お清めとねぎらいの意を込めて渡します。

3.火葬場へ往復する際の道順変更について

土葬の時代に始まったとされ、死とは死霊が取りついて起こるものとされており、お墓から死霊が憑いてこないようにと、行きと帰りの道を変えたとされています。今では火葬なので火葬場の帰り道を変える習慣になりました。

4.逆縁とは

逆縁(ぎゃくえん)とは親が子供の葬送をするなど、年長者が年下の者の葬儀や法事をすることをいいます。また仏教では仏法の教えに背くことも同じようにいう場合もあります。

5.「清め塩」、「踏み塩」とは

清め塩とは、一般的に通夜や葬儀に参列した後、帰宅時の玄関先で自身に塩を振りかけ、手を洗い清めるということを言います。また火葬場から葬儀式場に戻ってきた時にも同じことを行います。この始まりには様々な言われがありますが、神仏習合の時代より神道が起源の風習とされ死はケガレ(気枯れ)と言われ死霊・悪霊などを塩を用いて追い払うために行います。仏教の中では死は生活の一部と考え塩は不必要としている教えもあります。また踏み塩も同じ意味合いで盛り塩を踏み霊を払います。